「投資は複利が効くから早く始めたほうがいい」——よく聞くフレーズですが、複利とは具体的に何なのでしょう。このページでは、複利の仕組みを「単利との違い」から丁寧に解き、なぜ時間が味方になるのか、そして複利を活かすコツまでを、栽培のたとえでやさしく解説します。
この記事の内容
複利とは、運用で得た利益を元本に組み入れ、その「増えた合計」に対してさらに利益がつく仕組みのことです。利益が新たな利益を生むため、続けるほど増えるスピードが上がっていきます。
栽培にたとえるなら、収穫した種を食べてしまわずにまた畑にまき直すようなものです。1年目に採れた種をまけば、2年目はより多くの株が育ち、そこからさらに多くの種が採れる——この繰り返しで畑はどんどん広がっていきます。複利とは、まさに「増えたものを、また育てる」発想そのものです。
複利の反対にあるのが「単利」です。単利は、最初の元本に対してだけ利益がつく方式で、増えた利益は運用に回されません。両者を並べると違いがはっきりします。
| 単利 | 複利 | |
|---|---|---|
| 利益のつき方 | 最初の元本にだけつく | 元本+これまでの利益につく |
| 増え方 | 毎年ほぼ一定 | 後半ほど加速する |
| イメージ | 種を毎年食べてしまう | 種をまき直して畑を広げる |
短い期間では両者の差はわずかですが、年数が長くなるほど複利の増え方が単利を大きく引き離していきます。この「後半で差が開く」性質が、複利が長期投資と相性が良いといわれる理由です。
複利は「必ず増える魔法」ではありません。投資の場合、実際の利益は相場によって上下し、マイナスになる年もあります。ここでの説明は仕組みの理解を目的としたもので、将来の運用成果を保証するものではありません。
複利の効果は、運用する「期間の長さ」によって大きく変わります。序盤は元本も利益も小さいため、増え方はゆるやかです。ところが年数が積み重なると、元本自体が利益で膨らんでいるため、同じ利回りでも1年で増える“金額”がどんどん大きくなります。
これが「早く始めるほど有利」といわれる理由です。同じ金額・同じ利回りでも、10年運用するのと30年運用するのとでは、複利の効き方がまるで違います。畑でいえば、種をまき直す回数が多いほど畑が広がるのと同じで、時間そのものが収穫を増やす力になります。だからこそ、少額でも「早く・長く」続けることが重視されるのです。
複利を味方につけるための考え方は、意外とシンプルです。
「利益を再投資しながら、低コストで、長く続ける」——この3点がそろうと、複利は力を発揮しやすくなります。新NISAのつみたて投資枠は、こうした長期・積立・再投資と相性が良い制度とされています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言を行うものではありません。複利に関する説明は仕組みの理解を目的とした一般論であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
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